Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

この男の喧嘩は名物です。喧嘩を吹きかけてみるということが、必ずしも、癪にさわる時のみではない。何かいい心持になった時、酒の勢いによって善悪にかかわらず相手を巻添えにしてしまいたがる。この時もようやく酒気が廻ったのに、そのいい心持が手伝ったのですから、

「君、いったい、君は年は幾つだね」

と、湖海侠徒雲井竜雄の方に膝を押向けたのから、そもそも、喧嘩白雲の地金がころがり出したのです。

「弘化元年三月二十五日、辰の刻に生れたよ」

こう答えられてしまったので、白雲が暫く二の句がつげなくなってしまいました。

弘化元年三月二十五日辰の刻生れまで言われてしまったのでは、戸籍役人としても、このうえ難癖のつけようがないではないか。田山白雲がちょっと手がかりを失って、力負けの形となって、二の矢がつげないでいたが、そこで引込む白雲ではなく、盛り返してからみついたのは、

「生れ故郷は、出羽の米沢だとおっしゃいましたね」

「左様左様、出羽の米沢の吾妻山の下で生れたのだ」

出羽の米沢だけなら無事だったが、吾妻山と言ったので因縁がついたらしい。

二十

「出羽の米沢――謙信公の上杉家は知っているが、吾妻山なんて山は知らない」