Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
「お父さんが釜うでになれば、お前も抱いて行くのだが、お父さん一人のお仕置で済むというのは御時世のお慈悲と、それからお前のころものおかげだ、罪ほろぼしにお父さんを縛れ、ここでお父さんの言う通りになるのが本当の孝行というものだぞ、お役人様にお願い申してあるから、縛れ、お前のために捕まって、お前の手で縛られてこそ、このお父さんが浮べるというものだ、いいから縛んな」
その時、検視の役人が二三、こそこそと額を鳩めました。まもなく、右の小さい尼は、別な人に促されて、退引ならず数珠を納めて縄をとりあげたものです。
まもなく、見物の群集の眼は、この小さな尼が、磔刑柱に載せた人間の五体の間を立ちめぐって、しきりに働いているのを見ました。
言いつけられた通り、素直に罪人なる父を磔刑柱に縛りつけているのです。と言ったところで、罪人を磔刑柱に縛りつけるには、また縛りつけるで一定の方式がある。
まず第一に足首を横木へ結びつけることからはじめて、次は両人ずつ左右へ廻り、高腕を腰木へ結びつけ、それから着類の左の脇の下のところを腰のあたりまで切り破って、胸板のところへ左右より巻き、二ところばかり縄でいぼ結びにする、その上へたすき縄をかけ、その上に胴縄をとって腰のところで縄を二重にしっかりと結びつけることで終る――