Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠13
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme
度が過ぎると感じないわけにはゆきません。ことにあれほど疲労して、三日間も動けなかったものが、起きると、いつのまにか、たぶん口から先に湯の中にもぐり込み、湯の中では、のべつにお喋りをし、湯を出ると早や草鞋をはいて、この鳴動の中をただ一人で出立しようというのだから、呆れがお礼に来たと思うよりほかはありません。
そこで、一座が口を揃えて、
「弁信さん、なんぼなんでもお前さんだけは、やめたらどうです、神主様は覚えがあるのだからいいが、お前さん、この道はあたりまえの道とはちがって、日本第一の山奥なんですぜ、それこそ鳥も通わぬといっていい山道なんですぜ、北原君なんぞも、黒部平の品右衛門さんという、山道きっての案内の神様のような人に導かれて行ってさえ、崖から辷り落ちて大怪我をしたんですぜ、それにお前さんがこの際、あの通り山鳴りがし、この通り地鳴りがして灰が降っている中を、一人で出かけるなんて、そりゃ大胆でもなんでもありゃしませんよ、無茶というものですよ、馬鹿というものですよ、悪いことは言わないからおやめなさい」
しかし、草鞋を結ぶことをやめない弁信法師は、法然頭を左右に振り立て振り立てて言いました、