Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠13

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠13 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 349.705 Zeichen · 678 Bildschirme

Aozora Bunko

嘉永六年にはじめて浦賀の港へやって来て、日本中の眠りをさましましたペルリという海軍大将は、この国の、この部分から来たのですが、日本よりずっと国は新しいくせに、ずんずん開けています。それに引きかえて、この南亜米利加の方は存外開けないのです。南亜米利加も土地は肥え、気候もいいのだが、北アメリカがずんずん開けるのに、南がそのわりでないのは、一方は剣や大砲でおどかしたおかげであり、一方は鋤と鍬を持って行って開いたからです。つまり今日のメリケンすなわち北アメリカという国を開いたのは、剣と鉄砲の力ではなく、鋤と鍬との力なのです。剣をもって開いた土地は剣で亡びると言います、それに反して、鋤と鍬で開いた土地は、永久の宝を開くわけですからね。私たちは国を開くのに、なるべく剣と鉄砲とを避けなければならないと思います」

駒井の弁は熱を帯びて、その理想を説くのは、ただにお松を相手にしているのみとは思われません。

六十六

「剣をもって国を取りに行くのは、戦争の種を蒔きに行くようなものですけれど、鍬をもって土地を拓きに行くのは、平和の実を収穫に行くのと同じです。たとえば……」

駒井は、前途の洋々たる海面を油断なく見渡しながら、諄々として語るには、