Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しんしゅうこうけつじょう

神州纐纈城

国枝 史郎

Lesen Sie 神州纐纈城 (しんしゅうこうけつじょう) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 188.242 Zeichen · 380 Bildschirme

Aozora Bunko

と。日本では神代の太古から、早く既にあったらしい。中臣の祓いに現われている。「国津罪とは生の膚断ち、死の膚断ち、白人古久美」と記されてある。白人というのは白癩であり、古久美というのは黒癩であった。

「亜剌比亜の沙漠に悪疫あり、奔馬して一瞬に人体を壊る。マホメットの時終滅す」

風論篇に記されてあった。

「その恐ろしい奔馬性癩患、根絶やしになった筈の悪疫が、どうして今頃現われたのだろう?」

蔵人には不思議でならなかった。

そこで彼は甲府へ行き、ともかくも様子を見ることにした。

この頃塚原卜伝は、蔵人のために説服され、忠実な蔵人の相談相手として、療養園にとどまっていた。二人は連れ立って行くことにした。

で、今歩いているのであった。

雨になりそうな空模様であった。

「蔵人」と卜伝は話しかけた。「薬はないのか、癩を癒す薬は」

「さあ」と蔵人は渋面を作り、「特効薬は目付からない。大黄、莢、白牽子、鬱金、黄蓮、呉茱の六種、細抹にして早旦に飲む。今のところではこんなものだ。だがそのうち目付かるだろう。いやこの俺が目付けてみせる。……それから金銀円方として、金粉、銀粉、鹿頭、白花蛇、烏蛇、樟脳、虎胆の七種を、丸薬として服ませもするが、これとて対症的療法に過ぎない。