Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(六)結納の行方

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme

Aozora Bunko

文七はよく坊っちゃまを存じておりますし、坊っちゃまも文七ならなついていらっしゃいます。二三日狙って、涼み台からさらわせたまでは無事でしたが、あんまり詮議が厳しく、連れて来ることも、白状することもならず、そのうちにお春さんが自害したり、文七が慾を出したりして、とうとうこんな破目になってしまいました。それもこれも重々私が悪かったからでございます。今にして思えば、旦那様のお可愛がりようにも不足はなく、ことに御新造様は、不断は一向お現わしになりませんが、見上げた方でございます」

「…………」

隣室の二畳でシクシクと泣く声、お君は身につまされたのでしょう。

「私一人悪者にして、八方を円く納めて下さいまし。亭主の文七も別れてしまえば赤の他人ですが、私ともう一度一緒になりたさに片棒をかつぎ、貧の苦しさに十両取る気になったのでしょう、――百両と二度目の強請をやるようではこの先放っておいてはどんな事になるかわかりません」

「…………」

こうなると、百両の細工を平次の仕業と知らないお霜が不愍でもあります。

「どうぞ、私を縛って、文七は許してやって下さいまし。私は処刑になっても、少しも怨みがましい事は申しません。