Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 142.597 Zeichen · 289 Bildschirme
白羽二重の産衣を用意するくらいだから、御目見以上の武家だ」
平次は一歩解決へ踏込みます。
「でも捨児だっていうじゃありませんか。捨児を拾ったのなら、出入りのお屋敷とは限りませんぜ」
「大嘘だよ――捨児とでも言っておかなきゃア、世間の口がうるさかったのさ。迷子札を持って、半刻で強請って帰れるなら、出入りのお屋敷に決っている」
「なるほどね――ついでに斬られた場所も解るといいが――血糊はこぼれちゃいませんか」
「そいつは考えない方がいい、たぶん屋敷の中でやられたろう」
八五郎は飛んで行きましたが、得意の耳と鼻を働かせて、二た刻ばかり経つと、揚々と帰って来ました。後ろにはお北が伴いております。
「親分、判りましたよ」
「おそろしく早いじゃないか」
「お北さんが万事心得てましたよ」
「なるほどね」
ちょいと、からかってみようと思いましたが、若い娘の口を重くするでもないと思って、喉まで出た洒落を呑込みます。
「親分さん――父さんの出入りの御屋敷で御目見以上というと、三軒しかありません。一軒は金助町の園山若狭様、一軒は御徒士町の吉田一学様、あとの一軒は同朋町の篠塚三郎右衛門様」