Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
お登和嬢「では四円の会費から六十六銭残りますね。それだけは炭代や手数料として取ておおきになってもようございましょう。それとも外に菓物位お添になっても二十銭の内で立派に出来ます。私が以前大阪辺におりました時分はよく会費十銭位で二色のサンドウィッチに西洋菓子の一つ位拵えてお友達同士の茶話会を開きました。自分の方から炭代と手数料を持出す気なら会費十銭でもちょっとしたお弁当が出来ます。西洋料理は才覚次第で安くも高くもどうでも出来ます。玉子を外へ使えば殻で珈琲のアクを出すというように廃物利用が出来ますので何ほど経済だか知れません。牛肉ならば一斤十八銭のブリスケを三人前に使っても一人前が六銭です。お魚の高い時分なんぞはお惣菜にも牛肉の方が遥に安く上ります。ただ牛肉へは手数をかけて料理しなければなりません。手数をかけるのがイヤだといって手数をかけずに食べるとお腹の中では二倍三倍の手数が要りますからその人のためにはつまり損です、今度の茶話会には是非一つ今のお料理をなすって御覧なさい。牛肉のブリスケを前の日から湯煮ておきさえすれば外の品物は二時間もかからないでチョコチョコと出来ます。