Japanische Klassiker mit Furigana
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme
小山「四十分間ですか、前の菓子よりは大層長くかかりますね」お登和嬢「どうしても重い菓子は長くかかります。その代りこういう重い菓子は出来た時よりも一日置いて食べた方が味が出ます」小山「それがお茶に添えるお菓子ですね、珈琲も夏は冷したのが結構ですがお茶も冷して飲む事がございますか」お登和嬢「ハイ暑い時にはお茶も冷して出します。それには生レモンを輪切りにして一片をコップの底へ入れてその上から冷した紅茶を注いで出します。紅茶は砂糖と乳とを混ぜて冷してもよし、砂糖ばかりを入れて冷してもようございます」小山「色々の法があるものですな。このバターケーキも早速家で拵えさせましょう。西洋菓子というと大層むずかしいように聞えますがカステラの製法と火加減さえよく覚え込んでしまえば外の手軽な菓子は造作もありませんね。カステラを応用して拵える菓子も沢山ありますか」お登和嬢「それは沢山あります。カステラさえ上手に出来れば美味しい物がいくらでも出来ます。先ず手軽なのから申しましょうか。玉子三つに砂糖三杯を規則通りに固く泡立たせてメリケン粉を軽く三杯ザット混ぜて、普通の大きなテンパンへ紙を敷いてバターを塗って今の原料を入れてテンピで二十五分焼くと肉の薄いカステラが出来ます。