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Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 167.435 Zeichen · 329 Bildschirme

Aozora Bunko

上等の家庭料理になると鳥でも牛でも魚でも大概一度裏漉にかけて使うから口へ入ると溶るようだ。消化が早くって吸収が好から最も衛生法に適っている。オット話しが脇道へ走ってしまったが今の再製のスープの中へ白米を五勺ばかり入れて粥のようになるまで弱い火でグツグツ煮てこれもやっぱり裏漉へかける。そこで別に取分けてある上等のスープの中へ鳥の漉した肉七分に米三分の割合で入れて塩胡椒で味をつけて牛乳を五勺ほど加えてドロドロに煮る。イザ出すという前に鮮しいクリームを一合ほど入たのがこのスープだ。随分上等の物だろう」大原「驚いたね、僕らがこんなものを食べると口が曲るかもしれん。だが美味いよ、少し位口が曲っても食べずにはいられんね。アハハ広海さんなぞは華族でいらっしゃるから毎日この位なスープを召上ってもいいのですね」子爵「イヤどう致して。我輩なぞは料理屋料理を最上等と心得ていた位ですから」中川が談話を受取り「しかし広海さん、お見受申せば貴老のお屋敷には立派な黒塗の抱車があって車夫も一人いる御様子です。毎日御出勤なさるという御用もないのにかつ二本のお足も御満足であるのに抱車や車夫のため毎月三、四十円をお費しになるのは何のためですか。