Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lisez 三国志(一) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 309 839 caractères · 622 écrans

Aozora Bunko

三

「え。わたしが、可哀そうになってですって。――可哀そうとは、一体、どういうわけで。……え? え?」

郭夫人は、もう躍起になって、楊彪の妻に、次のことばをせがみたてた。

三

楊彪の妻は、わざと同情にたえない顔をして見せながら、

「ほんとに夫人様は、なにもご存じないんですか」

と、空おそろしいことでも語るように声をひそめた。

郭の夫人は、もう彼女の唇の罠にかかっていた。

「なにも知りません。……なにかあの、宅の主人に関わることではありませんか」

「え、そうなんですの……奥さま、どうか、あなたのお胸にだけたたんでおいて下さいませ。あの、お綺麗なんで有名な李司馬のお若い奥様をご存じでいらっしゃいましょ」

「李様と良人とは、刎頸の友ですから、私も、あの夫人とは親しくしておりますが」

「だから夫人様は、ほんとにお人が好すぎるって、世間でも口惜しがるんでございましょうね。あの李夫人と、お宅の郭将軍とは、もう疾うからあの……とても……何なんですって」

「えっ。主人と、李夫人が?」

郭※(「さんずい+巳」、第3水準1-86-50)の妻は、さっと、顔いろを変えて、

「ほ、ほんとですか」