Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lisez 三国志(一) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 309 839 caractères · 622 écrans
四
燕飛龍、蹴れば雲を生じ、吠ゆれば風が起るようだった。
「なんという豪傑だろう?」
残る二、三人は、驢に飛びついて逃げうせたが、張飛は笑って追いもしなかった。そして踵をめぐらすと、劉備のほうへ大股に近づいてきて、
「いや旅の人。えらい目に遭いましたなあ」
と、何事もなかったような顔して話しかけた。そして直ぐ、腰に帯びていた二剣のうちの一つをはずし、また、懐中から見おぼえのある茶の小壺を取出して、「これはあなたの物でしょう。賊に奪り上げられたあなたの剣と茶壺です。さあ取っておきなさい」と、劉の手へ渡した。
四
「あ。私のです」
劉備は、失くした珠が返ってきたように、剣と茶壺の二品を、張飛の手から受取ると、幾度も感謝をあらわして、「すでに生命もないところを救っていただいた上に、この大事な二品まで、自分の手に戻るとは、なんだか、夢のような心地がします。大人のお名前は、さきほど聞きました。心に銘記しておいて、ご恩は生涯忘れません」と、いった。
張飛は、首を振って、
「いやいや徳は孤ならずで、貴公がそれがしの旧主、鴻家の姫を助けだしてくれた義心に対して、自分も義をもってお答え申したのみです。