Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lisez 三国志(一) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 309 839 caractères · 622 écrans

Aozora Bunko

打風乱柳

一

聞くと、張飛は、毛虫のような眉をあげて、閉めきってある役館の門をはったと睨みつけた。

打風乱柳

一

「おい」

張飛はいった。大地に坐っている大勢の百姓町民へ向って、

「おまえ達は、退散しろ。これから俺がやることに、後で、かかり合いになるといけないぞ」

しかし百姓たちは、泥酔しているらしい張飛が、何をやりだすのかと、そこを起っても、まだ附近から眺めていた。

張飛は、門を打ち叩いて、

「番人どもっ、開けろ、開けなければ、ぶちこわすぞっ」と、どなり出した。

役館の番卒は、「何者だっ」と、中から覗き合っていたが、重棗の如き面に、虎髯を逆だて、怒れる形相に抹をそそいだ巨漢が、そこを揺りうごかしているので、

「誰だ、誰だ?」と、さわぎ立ち、県尉玄徳の部下だと聞くと、督郵の家来たちは、

「開けてはならぬぞ」と、厳命した。そして人数をかためて、門の内へさらにまた、幾重にも人墻を立ててひしめき合っていた。

その気配に、張飛はいよいよ怒りを心頭に発して、

「よしっ、その分ならば!」

門の柱へ両手をかけたと思うと、地震のようにみりみりとそれは揺れだして、あれよと人々の驚くうちに、すさまじい物音立てて内側へ仆れた。