Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Lisez 三国志(一) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 309 839 caractères · 622 écrans
日月も雲におおわれ、山容も、烟霧に真の象を現さない時もあります。そのうちに、ご冤罪は拭われて、また聖代に祝しあう日もありましょう。どうか、時節をお待ちください。お体を大切に、恥をしのんで、じっとここは、ご辛抱ください」
と励ました。
「ありがとう」と、盧植もわれにかえって、「思わぬ所で、思わぬ人に会ったため、つい心もゆるみ、不覚な涙を見せてしもうた。……わしなどはすでに老朽の身だが、頼むのは、貴公たち将来のある青年へだ。……どうか億生の民草のために、頼むぞ劉備」
「やります。先生」
「ああしかし」
「何ですか」
「わしの如き、老年になっても、まだ佞人の策におち、檻車に生き恥をさらされるような不覚をするのだ。汝らはことに年も若いし、世の経験に浅い身だ。くれぐれも、平時の処世に細心でなければ危ないぞ。戦を覚悟の戦場よりも、心をゆるめがちの平時のほうが、どれほど危険が多いか知れない」
「ご訓誡、肝に銘じておきます」
「では、あまり長くなっても、また迷惑がかかるといけないから――」
と、盧植が、早く立去れかしと、玄徳を眼で急き立てていると、それまで、檻車の横にたたずんでいた張飛が、突然、