Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Lisez 三国志(一) (さんごくし) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 309 839 caractères · 622 écrans

Aozora Bunko

そして、射かける間に、各親船から小舟をおろし、戟、剣の精鋭を陸へ押しあげて、一気に沿岸の防禦を突破しようという気勢であった。

しかし、敵もさるものである。

防禦陣の大将黄祖は、かねて手具脛ひいて待っていたところであるから、

「怨敵ござんなれ」と、鳴りをしずめたまま、兵船の近づくまで、一矢も放たなかった。

そして、充分、機を計って、

「よしっ」

と、黄祖が、一令を発すると、陸上に組んである多くの櫓や、また、何町という間、布き列ねてある楯や土塁の蔭から、いちどに飛箭の暴風を浴びせかけた。

両軍の射交わす矢うなりに、陸地と江上のあいだは矢の往来で暗くなった。黄濁な揚子江の水は岸に激して凄愴な飛沫をあげ、幾度かそこへ、小舟の精兵が群れをなして上陸しようとしたが、皆ばたばたと射殺されて、死体はたちまち、濁流の果てへ、芥のように消えて行った。

「退けや、退けや」

孫堅は、戦不利と見て、たちまち船陣を矢のとどかぬ距離まで退いてしまった。

彼は、作戦を変えた。

夜に入ってからである。さらに、附近の漁船まで狩りだして、それに無数の小舟を列ね、赤々と、篝火を焚かせて、あたかも夜襲を強行するようにみせた。