Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans

Aozora Bunko

薩州島津家の烏組

やがて桟橋までやって来た。

「命をからむ蔦葛――芭蕉さんが名句を吐いた所だ。いい景色だな、絶景だ。こういういい景色を眺めれば、誰だって歌を句をつくりたくなる。だが景色があんまりよいと、景色まけがしてよいものが出来ない。命をからむ蔦葛、これ以外にはこれといって、桟橋をうたった名句がない。そのくせ文人墨客ども、きっとここへ来ると旅硯を取り出し、何か彼かむやみにひねくるのだがな」

中仙道を下って行く。平和な平和な旅であった。だが薬は売れなかった。

やがて名古屋の入口にあたる、勝川の宿までやって来た。もうその時は夕暮れで、燈火が家々に点きはじめたが、どうしたものか薬草道人、「あぶないあぶない逃げろ逃げろ! それ剣気、それ殺気!」こう云いながら家蔭に隠れ、じっと往来を窺った。十数人の人影が、名古屋の方へと歩いて行ったが、新規の事件の湧き起こる、その主人公の一群である。

薩州島津家の烏組

名古屋へ進んで行く十数人の人影、いずれも女で黒ずくめ、闇の申し児と云いたげである。ただし尋常な旅装い、もっとも歩き方がいささか異う。特に大跨に歩くのでもないが、ひどく速力が速いのである。