Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
南蛮渡来の眠薬かな
南蛮渡来の眠薬かな
旅用の金を二三百両、まとまって欲しいと切り出され、志水幹之介ベッタリと坐った。
「八重梅!」と云ったが息を呑む。「百両は愚か十両の金、今の俺にはままにならぬ!」
怖そうに見上げたものである。
「いいえ」と云ったが水のような声だ。微動さえしない荻野八重梅、「ある所にはございます。ご無心をしていらっしゃい」
ジ――ッと眼を据えた幹之介、「辻斬りしろと教えるのか!」
「何んの幹様、この不景気に、百両二百両袖に入れ、人間夜道を通りましょうか」
「うむ、それでは押し借りか!」
「忍び込むには手間がいる、つかまったら縛り首、妾と逢うことも出来ますまい」
「頼む、八重梅、教えてくれ!」
「ねえ」と云うと手を上げた。グッと※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)し込んだは帯の中、取り出したは薬包み、島津太郎丸の書面から、さっきこぼれたそれである。そっと畳へ押しやったが、「眠剤でござんす、これを使って!」
「眠剤? そうか! どうするのだ?」不安におびえた声である。
「拝借なさりませ、お手もと金!」
「何を!」と云うとフラフラと立った。