Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
脱出をした烏組のお紋
の看板が上がっている。
その前に佇んだ数人の男女、役者の品評に余念がない。
「いや、八重梅のお三輪ときては、八重桐以上だということだの、芸も芸だが縹緻のいいことは! 水の垂れるという言葉は、八重梅のために出来ているようなもので」こう云ったのはご隠居さんだ。
「さてその八重梅だが情夫があるそうだ。どうせ女の芸人のこと、あっちを引っかけこっちを引っかけ、あくどく稼ぐのはいいとしても、情夫を持つとは気が知れねえ」こう云ったのは侠の兄さん。「それもさリャンコだということだ」
するともう一人が口を出した。
脱出をした烏組のお紋
するともう一人が口を出した。
「こいつア正にお説通りで、女芸人ともあるものが、情夫なんかこしらえちゃアいけませんねえ。よろしく旦那は一時に、五人以上持つがよく、他に客色を三人ね。で両方から金を絞り、誰にも貢がずに自分だけで使う! こう行かなければ人気が立たない。そうして何んだ、女芸人、一生の間に親方の金を、厭というほど踏み倒さなければ、一人前とは云えませんねえ。ところが当今の女芸人、わずかばかりの借金に、気を腐らせて世が厭になり、心中の相手なんか目付けるんですからねえ。