Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
絶体絶命の鷺組のお絹
「大胆なものか、迂濶なのさ」
「お前さんさえ捕らえてしまえば、水戸の鷺組は全滅だ。そこで島津の烏組が、名古屋の町中あばれ廻り、翼を伸ばすということになる。お気の毒さま、競争は勝ちだ!」
「オイお絹さん」
と副将のお竹、憎々しい嘲笑を浮かべたが、
「何んとかお云いよ、え何んとか! それとも云うことがないのかい、気の毒だねえ、気の毒だよ」
何んと云われても鷺組のお絹、黙って地面を見詰めていた。お絹の視線の落ちた所に、巨大な鉄盤が置いてある。
絶体絶命の鷺組のお絹
黙ってはいるが鷺組のお絹、心の中ではいろいろと、考えに耽っているのであった。
「こいつは妾の失敗だった。さあどうしたら遁がれられるかしらん? ……小蛇を使って聞き出したは、『二方遁がれ』の間道口、西丸大奥の床下から始まり、一方の出口は御器所の杉の木、もう一方は上名古屋の、密林中だと知ったので、用意もせずに飛んで来たんだが、なるほどねえ、莫迦な話さ、『二方遁がれ』と承知して、そいつを利用した烏組だもの、二つの出入り口へ固めを付け、人を配って剖かれないように、仕組んでいるのは当然じゃアないか。急いては事を仕損ずる! つまらない格言だが今度という今度、ひどくこの胸に滲みっちゃった。