Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
隣室から聞こえる祝詞の声
まるでこっちから頼んでいるようだ。いやしかし面白い。俺はそういうお前のような、偏屈者が大好きだ」
「ドッコイショ……これはいけない。……相済みませんがちょっと手を」
「やれやれ腰が立たないのか」
「さっきの奴らに二つ三つ、腰のあたりを蹴られましたので」
「人を助けるのも考えものだ、薄穢いお前の手を、では引かなければならないのだな」
「きっとよいことがございましょうよ。神様のお恵みだってございましょう。さあさあ遠慮なくお引きなすって」
「恩に掛けて手を引かせる、開闢以来ない図だな。それもよかろう。さあ立ったり」
グッと引くと顔をしかめ、
「お侍様、もっと手軟かにね」
隣室から聞こえる祝詞の声
山袴を穿き袖無しを着、頭巾を冠った老人を旅装派手やかな江戸の武士が、手を引いて行く格好は、全く珍らしい見物である。
「どうやら小屋へ参りました。お急ぎでなくばお立ち寄り、休んでおいでなさいまし。へえへえ白湯ぐらいは差し上げます」
一方は谷、一方は曠野、名づけて神代原という。もうこの辺はプンプンと、薬草の香に馨っていたが、その一所に立っているのは、障子の代りに蓆を垂らし、茅の代りに杉葉を葺いた、粗末な黒木の小屋であった。