Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
病床に横仆わる宗三郎
「個人に罪なし、浮世が悪い」ふと道人は呟いた。「おおそうそう」と憂わしそうに、「切り合いがあったという事だの。死んだ者は仕方がない。怪我人だけは助けずばなるまい。膏薬膏薬、彦兵衛さんや、山窩さん達に膏薬をおやり。まだ何んだか喋舌りたいが、夜も深い、止めだ止めだ。そうして何んだ、実際のところ、喋舌る奴に限って実行しない。で、あんまり喋舌らぬがいい。……もうよかろう、さあさあ出発」
「お渡り!」
という童子の声! レキ、レキ、レキ、ロク、ロク、ロク! 薬剤車が軋り出し、人間鳥獣の一行列、粛々として動き出した。
「ハイハイ、おさらば、ハイおさらば」
道人気軽に歩を運ぶ。
次第に遠退く松火の火。「お渡り!」とまたも童子の声! レキ、レキ、レキ、ロク、ロク、ロク! 轍の軋りも遠のいてゆく。
病床に横仆わる宗三郎
レキ、レキ、レキ、ロク、ロク、ロク、轍の音は尚きこえる。
後を見送った浜路と山窩、眼に涙を宿している。丘を巡ったか松火が消えて轍の音も消えた時、はじめて山窩達は立ち上がった。
「さあさあ酒場の浜路さん、馬にお乗りなさいまし。萩原までお送りいたしましょう」山窩、叮嚀に云ったものである。