Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
尾張宗春も気の毒であった。二日二夜の長きに渡って、目茶目茶に愛慾をそそられたのである。そのあげく無類に優秀な、娘の肉体を見せられたのである。どんな人間でも狂暴になろう。しかも室内には依然として、催情的の香の香が匂い、催情的の燈火が燃え、そうして隣りの部屋からは、――誰がいったい奏するのか、催情的の音楽が、猟り立てるように聞こえて来る。狂暴にならない方が不思議である。
浜路の力が弱って来た。抵抗力が衰えて来た体が弓なりに曲がって来た。今にも床上へ仆れるだろう。
宗春の力は加わった。歓楽はもうすぐだ! 彼のネバネバした唇が、浜路の唇へ落ちようとする。彼の巻き付いた両腕が、まさに獲物をたおそうとする。
ヒタと向かい合った四つの眼! 胸と胸とがセリ合おうとする。
「助けてください! 助けてください!」しかしその声も嗄れてしまった。左右に首は振るけれど、宗春の唇は落ちかかって来る。
二人ながら全身汗に濡れ、二人ながら吐く息まるで火だ!
その間も香炉からは煙りが立ち、微妙に部屋を馨らせている。その間も龕からは菫色の燈火が、ほんのりと四方を照らしている。そうして聞こゆる催情的音楽!