Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
さてその時から幾時間か経った。
上名古屋の大密林、そこに出来ている間道口、その口からヒョッコリ現われたのは、鷺組のお絹と宗三郎であった。
意外の出来事、意外の火事、そのため宗春を助けることも出来ず、同じ間道を伝わって、ここまで逃げて来たのである。
「ああ疲労れた」と呟くと同時に、お絹は草へ坐り込んでしまった。
もちろん宗三郎も疲労れていた。
「いや拙者も、すっかり参った」
同じく草へ坐り込んだが、しばらく二人とも口を利かない。
今度の出来事、宗三郎にとっては、一切合切夢のようであった。……何故宗春が捕えられたのか? どうして浜路があんな所にいたのか? 浜路を引っ込んだ酒テン童子のような人物、いったいどういう人物であろう? 伊集院五郎の姿も見えたが、どういう関係があるのだろう? それから仁右衛門と組紐のお仙が、ヒョッコリ顔を覗かせたが、この理由だって解らない。床が傾いてその隙間から、水路が見え小舟が見え、六文のお吉の姿が見えたが、どうしてあんな所にいたのだろう?
「そうして舟にいた気高いような老人! 一見さながら仙人だったが、どういう身分のお方だろう?」