Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
「ナーニ、みんな出鱈目だよ、そうさお前さんの云うことはね」
「それもよかろう。そう思っていな、だがしかし明日から、彼奴の姿を見ることは出来まい」
「それじゃやっぱり本当なのね」
「クドい女だ、嘘は云わぬよ」
「それじゃあ妾考えよう」
「何も考えるにも及ぶまい、解った話だ、うんと云いな」
「そうだねえ、うんと云おう」
「おお承知か、それは偉い、それ五十両、旅用の金だ」
「薄っ気味の悪い旅用だねえ」
「何を馬鹿な蛇ではなし」
「およしなさいよ、蛇々と」
薩摩の藩士伊集院五郎と、両国広小路の蛇使い、お仙との奇怪な話から、この物語は開展する。
さてその翌日の払暁のこと、三人三様の人間が大江戸の地を発足し、甲州街道へ足を入れた。一人は立派な旅姿、紛れのない若武士で、小石川は水戸屋敷、そのお長屋から旅立った。もう一人は堅気の商人風、年は三十前後であろう、菅笠で顔を隠しているので、ハッキリ正体は解らないが、薩摩屋敷から出たところを見ると、伊集院五郎の変装らしい。
ところでもう一人の旅人は、全く異様な風采であった。紺の脛巾に紺の股引き、紺の腹掛けに紺の半被、紺の手甲に紺の手拭い、一切合切紺ずくめ、腰に竹細工の魚籃を下げ、手に手鉤を持っている。