Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans
お榧猛然と立ち上がり、雑巾桶をひっ抱えた。「ああ云えばこう云い、こう云えばああ云う、水喰らわせるぞオ、勘弁出来ねえ!」
「ご免ください」とそのとたん、門を潜った者がある。
「誰だア!」と喚いて振り返ったお榧、「ヒャーッ、これは浜路お嬢様で!」ペタペタ板の間へ坐ってしまった。名主で名望家で金持ちで、帯刀ご免の仁右衛門の娘、浜路とあっては歯が立たない。自分の家が掃き溜なら、鶴が下りたというものである。
「毎々お六がお世話になり、有難いことでごぜえます。今日はようこそお立ち寄り、むさくるしい所でごぜえますが、マアどうぞちょっとお上がんなすって、オイお六や座布団を! と云ってもお前は聾者だったね。アッ、それに座布団もない。フッフッフッフッ貧乏でがしてな。と云うのもここにいる馬鹿亭主が、イエなに、ほんの好人物で、随分働きもありますが、悪いことには神様を、ナニサ神様も結構でがすが、拝んでばかりおりましてな、生活の足しにはなりましねえ。……それはそうとようおいで、せめてお茶でも、オヤいけない、生憎切れておりましてね、あのそれでは白湯なりと。と云って珍らしいものではなし。