Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Lisez 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 224 569 caractères · 451 écrans

Aozora Bunko

うち込まれそうな風采である。宿帳へ記した名を見れば、

江戸小石川、山影宗三郎。水戸屋敷から出た武士である。

夕餉を済ますと宿を出た。

「宿の景気を眺めて来る」

「へえへえおいでなさいまし」

ここ木曽の福島宿は、山村甚兵衛の預かる所、福島関の存在地、いわゆる日本の裏門で、宵の口ではあったけれど、江戸とは異い人通りも少く、聞こえるものは水ばかり、すなわち木曽川の流れである。

今日停車場のある辺り、その時代は八沢と云う。人家途絶えて木立ばかり、その木下闇へかかった時、声も掛けずに背後から、サッと切り込んだ者がある。

右肩から掛けて脇腹まで、大袈裟掛けのただ一刀! 斬られてしまっては話にならない。

前へ飛ばず横へ逸れず、逆モーションという奴だ、アッという間に宗三郎、背後ざまに飛び込んだ。シュッと鞘走る刀の音、ズイと上段に振り冠る。構えは正しく円明流!

「莫迦!」とまずもって罵った。

「声も掛けず背後から、闇討ちするとは卑怯な奴、これ名を宣れ、身分を云え! 本来ならばこう云うところ、しかし俺はそうは云わぬ。と云うのは見当が付いてるからよ。……江戸を発って甲州路、府中の宿へかかった頃から、後になったり先になったり、稀有の奴が附いて来た。