Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
お榧婆さんの声である。
「喚け、喚け、うんと喚け! 声が涸れたら休んで喚け! ほっつき廻るのは性分だ。今にはじまったことではない。癒そうとしたって癒りっこはない。ましてお前に怒鳴られてはな。むやみに怒鳴ると効が薄い。下手な音楽でも聞くようだ。そうして何んだ、下手な音楽は、すぐに耳に飽きてしまう。そのくせいつも聞いていないと、寂しいような気にもなる。だからお前は喚くがいい。喚かないと変に物足りない。だがな婆さん、云って置くがな、俺の性分を変えようとなら、喚くのを止めて笑うがいい。そうだお前が笑い出すと、俺だってちょっと気味悪くなるよ。笑うって柄じゃアないからな。柄でないやつを出されると、一時は吃驚して身に沁みるよ。そこで俺らの性分だって、一時変ろうというものだ、どうだな婆さん、笑えるかな」彦兵衛老人の声である。
これがお榧に解ったらしい。ゲラゲラ笑う声がした。「ふんとにそうだよ、彦兵衛さんや、妾アどうやら怒鳴りすぎるなあ。ゲラゲラ、ゲラゲラゲラ!」
「え! 本当に笑うつもりか! やり切れねえなあ、冗談も云えない。堪忍してくれ、怒鳴った方がいい」
「いいえさ、妾ア笑う気だよ。