Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

明瞭にされた事件の秘密

おおっぴらにやるのなら何んでもないが、夜陰秘密にやったのだからなあ。……がそれにしても名古屋の城下へ、薩摩の太守島津大隅守、その一族の島津太郎丸が、こっそり住居していると知ったら、尾張家の家中仰天するだろうよ。アッハッハッハッ、面白いではないか!」

酒テン童子のような豪快な人物、こう云ってカラカラと笑ったが、これぞ島津太郎丸、歴史の表では有名ではないが、この時代の一梟雄、島津家七十七万石を、切って廻していた人物である。この頃年齢五十五歳、幕府の老中若年寄などさえ、彼の名を聞くと怖気を揮い、「恐ろしい人物! 恐ろしい人物!」こう云って憚かったほどである。

「伊集院!」と太郎丸呼びかけた。「贄に供えるという浜路とかいう女、間違いなく捕えて来るだろうかな?」

すると伊集院膝を進めた。

「ご前、大丈夫にございます」

明瞭にされた事件の秘密

大丈夫と云った伊集院五郎、大丈夫の理由を説明した。

「御岳産まれの浜路という娘、恋人があるのでございます。山影宗三郎と申しまして、我々にとっては敵方の、水戸の藩士にございます。で私とお紋殿と機転を利かせ、その宗三郎の贋手紙をもって、おびき出すことに致しました。