Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

恩に掛けて手を引かせる

恩に掛けて手を引かせる

「山の神様が聞いて呆れらあ、お告げがあったもねえものだ。もしまたお前の云う通り、本当にお告げがあったのなら、そんな神様にゃア用はねえ。だって爺さん、そうじゃあねえか、俺らは御岳の氏子だよ。それ神様というものは、氏子を守護るがお義務だ。ところが話は反対じゃあねえか。干乾しにしようって云うのだからな」

「都会から入り込んだ薬草採り、今山から行かれてみろ、村方一円火の消えたように、ひっそり閑と寂れてしまう。こっちからペコペコお辞儀をしてでも、いて貰えてえと思っているのに、追っ払えとは途方もねえ」

「何んの神様のお告げなものか、狂人爺の寝言だあね」

「その寝言にも程がある、三岳の村方一統へ、迷惑を掛けようっていうんだからな。こいつ放置っちゃあ置かれねえ」

「みせしめのためだ、川へ流せ」

「谷の中へ抛り込め」

向こうみずの若者ども、老人を宙へ吊るそうとした。そこへ割り込んだのが宗三郎である。

「これこれ何んだ、乱暴な奴だ、やる事にも事を欠き、老人虐めとは何事だ!」叱るようにたしなめた。「いずれ仔細はあるだろうが、屈竟な若者が大勢で、一人の老人を手込めにしては、もうそれだけでいい訳は立たぬ。