Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
神を語る峠の老人
やつした姿は商人風、縞の衣裳に半合羽、千草の股引き甲斐甲斐しく、両掛けかついで草鞋ばき、ひどく堅気に見せながらも、争われぬは歩きぶり、足の爪先踏みしめ踏みしめ、踵で耐える武者運び、こいつ怪しいと眼を付ければ、寸の詰まった道中差し、鐺に円味の加わったは、ははあ小野派一刀流で、好んで用いる三叉作り! ふふんこいつ贋物だな! ビーンと胸へ響いたものよ。……どうやら俺を尾行るらしい。はてないったい何んのためだ? ちょっと不思議に思ったが、まず用心が肝心と、油断なくかかった小仏峠、コレ贋物、峠の茶屋で、よくも雲助をかたらって、俺に喧嘩を売りおったな!」
神を語る峠の老人
宗三郎威勢よく畳みかける。
「斬って捨てるは易かったが、大事な用事を抱えた身、何より堪忍が大切と、酒手を出して詫びを入れ、胸を擦って山を下り、甲府お城下へ入り込んだら、憎い奴だ、コレ贋物、問屋場人足をけしかけて、二度目の喧嘩を売りおったな、それも遁がれて福島入り、もうよかろうと思ったら、三度目馬鹿というやつだ、人頼みでは、埓が明かぬ、こう思ったか単身で、よくそれでも切り込んで来た、もうこうなったらこっちのもの、俺の方で勘弁しない、人雑なしだ、一騎討ち、出たとこ勝負、さあ参れ!」