Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

蝮を虐める蝮捕り

「あなたまでが、そんなことを」

浜路バタバタと店の方へ逃げたが、楽しい空想がムクムクと、胸一杯に突き上げて来た。

この日からして宗三郎、奥庭に建ててある離れ座敷を、仮りの住居に借り受けて、道人探しに取りかかった。

物語り少しく後へ戻る。

ここは萩原への峠道、一本の道標が立っている。その前に立った一人の女! 他ならぬ蝮捕りのお仙である。

蝮を虐める蝮捕り

「可愛い可愛い蝮の子」

「ソーレお仙、歌い出した」

「陽やけて赤いやまかがし」

蝮捕りの歌、好きな歌。

「恋しいお方はおりませぬ」

どうやらこいつは自作らしい。

ひょいと畚へ手を突っ込み、一匹の蝮を引っ張り出した。

「随分来たねえ。山の中へ、江戸を離れて幾百里、ナーニそんなにも来やしない。だが幾日になるだろう? どうでもいいや、そんな事は。よくないのは山影さん、いったいどこにいるんだろう? 藪原で聞いてもいないというし、宮越で聞いてもいないというし、福島で聞いてもいやあしない。もっとも訊き方が悪かったかもしれない、キリッとしたいい男、江戸前で苦み走り、木曽なんかにゃあいそうもない、そういう立派なお武家様、姓は山影、名は宗さん、そういうお方はおりませんかね? あい妾のいい人さ、でもね正直に打ち明ければ、妾ばっかりが想っていて、なんの先様じゃあチョッピリともね、想っても