Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

さぐりを入れる悪い女

ねえ、思ったより! これじゃアどうやら家内へはいり、編笠を脱いで顔をさらしても、めったに化けの皮は現われまい。よしよしむやみと差し込みを起こし、晩までこの家にいてやろう。舞台での芝居も面白いが、浮世での芝居も面白い」

そこでやっぱり云うのであった。

「痛、痛、痛! ……痛、痛、痛!」

そうして店から消えてしまったが、蝮酒屋に集まっている、宗三郎一統の連中にとっては、危険至極の破裂玉を、背負い込んだことになったのである。

その日の夕方奥の部屋で、浜路と八重梅とが話していた。

さぐりを入れる悪い女

蝮酒屋の奥座敷、弥五郎親分の住居だけに、どうして立派なものである。磨き立った器具、時代の付いた調度、畳なども青々と真新しい。

冷えるというので襖を立てきり、どこからも風も洩れないようにしてある。結構な夜具にくるまって、ヌクヌク寝ているのは荻野八重梅、顔がすっかり変っている。左の頬だけへウンと沢山、含み綿をしているためだろう。顔の形がいびつに見える。額際へ膏薬が張ってある。もうこれだけでも見分けはつくまい。その上右の頤の辺に、上手に痣が描いてある。悪い病気と不養生とで、やつれた女の態である。