Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
六文の巣窟へ迷い入る
ふざけているね、大莫連のくせに。でもマアせいぜい三月だろう、ナーニこの里へ帰って来るよ、情夫の太兵衛が糸をあやつり、させる所業に相違ないよ」
「気の毒だねえ、その息子は、だがそういう馬鹿息子が、チョイチョイあるので助かるのさ。それはそうとお万さんはね、もう駄目だということだよ。せっかく助かった左の眼も、いよいよ潰れるということだよ」
「へえそうかい、可哀そうだね、でもあの人は因果応報さ、随分アクドク稼いだんだものね。それでケチで出し惜しみをして、借金をしたら借りっぱなし、返した例がないんだからね」
こんな話が一軒の家から、大っぴらに戸外へ聞こえて来た。
六文の巣窟へ迷い入る
そうかと思うと一軒の家からは、喧嘩の声が聞こえて来た。
「承知出来ねえ承知出来ねえ、盗むなら一足みんな盗め、草履片っぽ盗むなんて、しみったれ阿魔だ、承知出来ねえ。さあもう片っぽ盗んでくれ!」
「何を云うんだよ、このお波め! 手前この間妾の小袖の、左片袖だけぎ取って、自分の小袖へくっつけたくせに! 知らねえと思うと大あて違い、手前の小袖は縞物だのに、妾の小袖は飛白なんだからね。どこの世界に縞物の小袖へ、飛白の片袖を付ける奴があるかよ」