Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にんきょうにとうりゅう

任侠二刀流

国枝 史郎

Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate

Aozora Bunko

絶体絶命荻野八重梅

「ふふん」と笑った荻野八重梅、「人魂だろうと怖いものか! 浮世で怖いは金魂だあね。……それはとにかく、幹様の後生、ちょっと拝んで置こうかしら」ポンポンと柏手を打ったとたん、

「太夫、おッそろしく神妙だねえ!」背後から男の声がした。

絶体絶命荻野八重梅

「太夫、おッそろしく神妙だねえ」

声をかけられて荻野八重梅、さすがにギョッとして振り返った。常夜燈の光に照らされて、ボッと立っている一人の男。

「おや、お前は薪十郎さん」

「さようで」と薪十郎近寄って来た。「神信心でござんすかえ」嘲笑うような声である。

「そういうお前こそ何んのために、こんな所へ来たんだい?」八重梅油断をしなかった。

「へい、散歩というやつで」ニヤニヤ笑っているらしい。

「嘘をお云いな!」と突っ刎ねた。「妾をつけて来たんだろう。……河東節の太夫さん!」

「ウッフ、さてはご存知か」洒ア洒アとして寄って来る。

「玉菊ばかりは上手だよ」

「お耳に止まって有難え」

「寄るじゃアないよ、薄穢ねえ」

「そう没義道に云いなさんな」ニヤニヤ笑って寄って来る。「三枚目でも役者でげす。同じ一座にいる身でさあ」

「そうさ、おんなじ座にいるよ。