Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
伊集院五郎ひっかかる
「どなた? お釜さん? お菅さん?」それは品のある声であった。
「いいえ妾は旅の者、女蝮捕りでございます。うっかり道に迷いまして」
「おやマアそれはお気の毒、野宿するより少しはまし、よろしくばお泊まりなさいまし」
束ね髪の細面、痩せた身長の高い女である。茣座を小脇に抱えているので、六文であることには疑いはないが、板戸の割れ目から射す燈火に、ぼんやり照らされて立った姿は、びっくりするほど凄艶である。
「ご親切に有難う存じます。でも、妾は、野宿の方が……」
「ホ、ホ、ホ、ホ、お前さんには、ここが怖いと見えますね。いいえ大丈夫でございますよ。女ばかりで男ッ気なし、取って食うとは申しません。それに妾が付いております。ここの束ねをするお吉がね。野宿も結構ではございますが、狼谷から狼が、襲って来たらどうなさいます」
「まあ狼がおりますので?」
「狼どころかもっと怖い、山窩だっているのでございますよ。放火と泥棒と殺人と、三つを兼ねた山窩がね」
「まあ恐ろしゅうございますこと」
と思わずお仙は顫えたものだ。
伊集院五郎ひっかかる
伊集院五郎が歩いている。と向こうから小娘が、途方もない大きな声を立て、何か喚きながら走って来た。