Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
一世の梟雄島津太郎丸
昼も暗い御器所の森、そこに立っている大杉の木、そこへは駕籠は着かなかった。今日の地理で云う時は、北丸尾八二ノ四、まずその辺の高台へ、スーッと舁き込まれたものである。
そこに陰気な屋敷があった。
その屋敷の奥まった部屋で、さっきから話している三人の人物、一人は伊集院五郎であり、一人は烏組のお紋であり、一人は見知らない異様な人間、しかしお紋と伊集院とが、いかにも恭しい物云い方で「ご前、ご前」と云っているところを見ると、偉い人物に相違あるまい。熟柿のような赧い顔、その大きさは普通の男の、一倍半はあるだろう。いわゆる一種の童顔で、垂れた眉、垂れた巨眼、偉大な鼻、厚い唇、ダブダブしたくくり頤、胸毛が黒々と生えている。身長は低いがタップリと肥え、巨大な蟇を連想させる。半白の髪を肩へ懸け、黒地無紋の帷子を着し、黒地の小袴を穿いている。一見卑しそうに見えていて、しかも非常に高貴なのである。そうして大変智恵者らしい。残忍性と反逆心との、雑り合ったような人間でもある。脇息に倚っている様子、酒テン童子を想わせる。
「由来尾張宗春はの、反骨稜々たる快男子なのだ。そうして将軍家に対しては、反感を抱いている筈なのだ。