Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
あの老人こそ薬草道人だ!
「あれは萩原仁右衛門と申し、元は水戸家の立派な武士、拙者御岳におりました際、一方ならず恩を受けたもの、どうして名古屋へ参ったか、どうしてあんな所からあんな場合に顔を出したか? いやそれより不思議なのは、その萩原仁右衛門殿の娘、浜路と云われる娘ごが、どうしてあんな地下室に、幽囚されておりましたか、これこそ合点がゆきませぬ」
「その浜路様とおっしゃるのは、宗春様のために可哀そうに、乱暴な目に合わされようとした、あの娘さんでございますね」
「いかにもさよう、あの娘でござる。それはそうとその浜路殿を、隣室へ引き入れた気味の悪い武士、あれはいったい何者でござろう?」
「さあ妾も存じません」
「その人物の背後にいた、もう一人の武士が伊集院と申し、御岳以来の敵手でござる」
「その人と並んで立っていた女あれが烏組のお紋と申して、妾の相手でございます」
「と云うことであってみれば、彼ら一団はグルと見てよろしく、島津の廻し者でございましょう」
「したがってここは彼らの本陣、巣窟と見るべきかと存ぜられます」
「どうかなしてここから出たいものだ」
「是非逃げなければなりません」
闇である。