Classici giapponesi con furigana
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にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
一人は殺され二人は逢った
俺も立ち去る、お前も行け! そうして」と云うと、暗然とした。「お前も探せよ、止むを得ない。俺も探すよ、八重梅をな。どっちが早く目付けるか、自然の成り行きに任せよう。これ以外には道はない。何んと思うな、阪東薪十郎?」
「駄目の皮だア」と罵った。「これ臆れたか、志水幹之介! 俺ア乗らねえ俺ア乗らねえ! 乗ってたまるか、そんな手に! どうでも殺める敵の片割れ! 逃がさねえぞよ、逃がさねえぞよ! どこだどこだ、どこにいやアがる!」
またもや杖を振り込んだ、ヒョロヒョロ、ヒョロヒョロと寄って来る。
「これは駄目だ」と幹之介、決心して刀を引き抜いた。「ああこの執念、醒める期はあるまい。いっそ後腹の病めぬよう」
でスルスルと寄って行った。
一人は殺され二人は逢った
いっそ後腹の病めぬよう、叩っ切ろうと幹之介、薪十郎の側へ寄って行った。
俄盲目で薪十郎、鈍感ではあったが必死の場合、精神が張り切っているためか、早くも察して喚き立てた。
「抜いたな抜いたな、よく抜いた。……解る解る。側へ来たな! ……切れ切れ切れたら切れ! ……何んの汝に……切られるものか!」
武道は知らない、しかしながら、舞台では無数に人を切った。