Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にんきょうにとうりゅう
任侠二刀流
国枝 史郎
Leggi 任侠二刀流 (にんきょうにとうりゅう) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 224.569 caratteri · 451 schermate
「ははあなるほど、どういう方面へ?」
「ここにおられる女の方々へ……」
「うむ、これらのモカ達へか」
「それからもしも出来ましたなら、他の一般の人達へも……」
「結構……」と道人嬉しそうに云った。「私という人間は余りに平凡、私の思想などもきわめて常識、ただわずかに取柄といえば、思想と実行とが一致に近く、そうしてそれが健全で、決して浮世を乱さない――と云うことぐらいのものだろう。それにもかかわらず宗春卿には、私の考えを入れてくだされた。そうして今やお吉さんが、私の考えを沢山の人へ、伝道をしてくださるという。すなわち上流と下流とへ、私の考えが行き渡ったというもの、こんな有難いことはない。お吉さん、私から礼を云います」
道人膝まで手を下げたが、
「これで万事は片付いた。さあ出立! また旅だ!」
宗春卿へ一礼した。
「殿、お暇を致します」
「うむ、それではいよいよ別れか。……道人、門までは送らぬぞ」
「殿は人主、大領の君、軽々しく振る舞われてはなりません。……さて猪十郎、車を曳け」
さらに宗春を見上げたが、「モカをご殿へ入れましたため、ご殿の尊厳を一抹といえども、穢しませぬ意りにございます」