Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate
沢庵もその時にはとりなして進ぜる」
「……では」
「待て」
「はい」
「立ちがけに江戸に廻れ。麻布村の正受庵という禅刹に行けば、そちの父青木丹左が、ゆうべ先に行き着いておる」
「はい」
「これに大徳寺衆の印可がある。正受庵で笠や袈裟をもらいうけ、一時、そちも丹左も、僧体になって共に道中をいそぐがよい」
「どうして、僧体にならなければいけませんか」
「あきれたやつ。自身犯している罪をすら知らぬのか。徳川家の新将軍を狙撃し、その噪ぎに乗じて、大御所の在わす駿府にも火を放ち、一挙にこの関東を混乱に墜し入れて、事を為そうという浅慮者のお前は手先のひとりではないか。大きくいえば治安を乱す謀叛人のひとり。捕まれば縛り首は当りまえじゃろが」
「…………」
「行け、陽の高くならないうちに」
「沢庵さま。もう一言うかがいます。徳川家を仆そうとする者はどうして謀叛人でしょうか。豊臣家を仆して天下を横奪する者は、なぜ謀叛人ではないでしょうか」
「……知らん」
沢庵は怖い眼で彼の理窟をただ睨みつけた。その説明は誰にもできないのである。城太郎を承服させるぐらいな理論を立てることは、沢庵にできないはずはなかったが、彼自身の得心できる理由がまず確然とつかめていないのだ。