Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate

Aozora Bunko

二

「ほんにな……」

「何をなされたのじゃ」

「竹を伐ってみたのでござる」

「そんならよいがわたしはまた――何かあったのじゃないかと、胸がどきっとした。うちの良人がいうことだから、そうあてにはならないけれど、どうもこの辺をよく牢人衆がうろついているのは、お前さんの生命でも狙っているらしい……などと聞かされているものだからね」

「だいじょうぶです。私の首など三文の値もしませんから」

「そんな暢気をいってても、自分に覚えのない恨みで殺される人だってあるからね。……気をつけるがいいよ。わたしはいいけれど、近所の娘さん達が、泣くからね」

二

隣家は筆職人であった。

亭主も女房も、親切者で、わけておかみさんは、独り者の無可先生のために、時には炊事煮物の法を教え、時には縫いもの洗濯ものの労まで取ってくれる。

それはいいが、無可先生を、ややもすると、困らせる一事は、

(いいお嫁さんがあるのだが――)

である。

毎度毎度、やたらにそのお嫁に来たい口を持って来ては、

(いったい、どうして女房を持たないのさ。まさか女嫌いでもあるまいに)

と、問いつめて、時には無可先生をして殆ど、答えに窮させてしまう。