Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate
「――さてもきょうは、計らざるお目もじ。お噂を耳にするは常々ながら、ご健勝のていを見て、よろこばしゅうござる」
佐渡がいえば、
「御老台にも、愈※(二の字点、1-2-22)」
と、幸村は、客の恐縮がるままに寛ぎを示して、
「御主人、忠利公には、おつつがもなく、先頃は江戸表より御帰国とのこと。よそながら祝着のいたりと存じおりました」
「されば、今年はちょうど、忠利様の祖父の君にあたる幽斎公さまが、三条車町の御別邸でおかくれ遊ばしてより三年の忌のお迎えと相成るので」
「もうそうなりまするか」
「かたがた御帰国。この佐渡も、幽斎公、三斎公、ただ今の忠利公と――三代の君にお仕えもうす骨董物となりおってござる」
この辺まで、話がくだけて来たところで、主客一緒に、ははははと笑い合って、どうやらお互いに、世事を離れた閑居の主客らしくうち溶けてくる。迎えに出た大助は初めて知った客であったが、幸村と佐渡とは、きょうが、初対面ではないらしい。四方山のはなしのうちに、
「近ごろは、和尚にお会いなされますかな。花園の妙心寺の愚堂和尚に」
幸村が訊くと、
「いや、さっぱり、御不音をつづけておる。