Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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みやもとむさし

宮本武蔵(七)

吉川 英治

Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate

Aozora Bunko

――すると、客のひとりの方が、遽かに、久し振りで会いたいという。また一方も、会わせて欲しいという」

そんなことばかり述べたてていて、安房守もなかなか客が何人であるか明かさないのであった。

だが、武蔵は、うすうす解けて来た心地がした。にっと、微笑みながら試みに、

「わかりました。宗彭沢庵どのではございませぬか」

と、いってみると、

「やあ、あてたわ」

果たして、安房守は、小膝を打って、

「よう、お察しじゃ。いかにも、きょう御城内で出会うたのは、その沢庵坊。おなつかしかろう」

「その後は、実に久しく、お目にかかりませぬ」

一人の客が、沢庵であることはこれで分った。だが、もう一名は誰か、思い当りもない。

安房守は、案内に立って、

「ござれ」

と、部屋の外へ導いた。

そして外へ出ると、また、短い階段を上り、鉤の手に曲っている廊下を、奥深くはいって行った。

その辺で、ふと、先にいた安房守の姿が見えなくなった。廻廊も階段もひどく暗いので、勝手を知らぬ武蔵の足が、遅れがちであったせいもあろうが――それにしても、気の短い老人ではある。

「……?」

武蔵が足を止めて佇んでいると、燈りの映している彼方の座敷らしい内から、