Classici giapponesi con furigana
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みやもとむさし
宮本武蔵(七)
吉川 英治
Leggi 宮本武蔵(七) (みやもとむさし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 350.912 caratteri · 702 schermate
紐
一
「よう。お早いお立ちで」
と、元気よく、いかにも朝らしい声で、ことばをかけた。
紐
一
見も知らぬ男なので、権之助は、よい程にあいさつを返したのみ。伊織も、ゆうべのことがあるので、無言を守って歩いていると、
「お客さまは昨夜、藤六どんの所へお泊りでございましたな。藤六どんには、てまえも長年、お世話になっておりますよ。ご夫婦とも寔によくできたお人で」
などと旅商人の男は、もう連れになった気で、いよいよ馴々しくなる。
それもよい加減に聞きながしていると、また、
「木村助九郎さまにも、ごひいきになりまして、柳生のお城へも、時折には、御用を伺いに出たりいたしますが」
と、しきりに話の糸をひく。
「――女人高野の金剛寺へお詣りになりました上は、ぜひ紀州高野山のほうへもお登りでございましょうが、もう山道の雪はございませんし、道の雪崩もすっかり直っておりますから、お登りには今がよい季節。きょうは天見、紀伊見などの峠をゆるゆる越えて、こん夜は橋本か学文路でゆっくりお休みになるとちょうどよい頃合で――」
いうことがいちいち、余りこちらの消息に通じ過ぎているので、権之助は不審に思って、