Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate
おいらが手引きを
一
ソーラ! この羽ばたきの音がてめえたちには聞こえねえかッ!」
と左膳、左腰に差した大刀の鍔元を、一本しかない左手に握って、体を落としざま、ゆすぶった。
カタカタと、鍔が鳴る。
一同は立ちすくんでいます……すわっているのは、丹波だけ。
先生、腰が抜けたんじゃアあるまいな。
おいらが手引きを
一
「丹波ア……!」
鬼哭を噛むような、左膳の声が。
「汝アこの女――」
と左膳、かたわらにいすくむお蓮様へ、キラリと一眼をきらめかせたのち、
「汝アこの女と、同じ穴の狸だな、イヤさ、同臭のやからだな」
ぐっと調子をさげて、
「おもしれえ。おれア伊賀の源三郎に、なんの恨みつらみもねえ痩せ浪人。だがナ、人間にゃア縁ごころてえものがある。またこの丹下左膳の胸には、男の意気というものがあるのだ!ッ」
ひとことずつ言葉を句ぎって、そのたびに左膳、一歩一歩と峰丹波に近づく。
どうしてこの鎧櫃のなかに、人もあろうに、この白面の殺人鬼がひそんでいたのだ?
愕然呆然たる丹波の胸中を、雨雲のごとく、あわただしく去来するのは他なし、この疑念のみ。
だが。
そんな詮索は、今のところゆとりがない。