Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate

Aozora Bunko

四

それがこのごろでは、猫が十六匹、犬が十二匹という盛大ぶり。

犬猫のお爺さんでとおっている、とんがり長屋の変り者だ。

「そっちは好きでやっていることだろうが、隣に住むあっしどもは災難だ。夜っぴて、ニャアンニャアンワンワン吠えくさって、餓鬼は虫をかぶる、産前のかかアは血の道をあげるという騒ぎだ。あっしゃアこの親爺のところへ、何度となくどなりこんだんだが……」

「わが家の中で、おれがかってなことをするに、手前にとやかく言われるいわれはねえ」

「何をッ! 汝が好きなことなら、人の迷惑になってもかまわねえと言うのかッ」

「マア、待て!」

と泰軒先生は、大きな手をひろげて、二人をへだてながら、

「これは爺さんに、すこし遠慮してもらわなくッちゃならねえようだ。人間は近所合壁、いっしょに住む。なア、いかに好きな道でも、度をはずしては……」

「泰軒先生ッ! 屑竹の婆あが、お願いがあって参じました」

お兼婆さんの大声が、土間口から――。

四

「そら、見ろ!」

と左官の伝次が犬猫の爺さんをきめつけたとき、

「先生様ッ! ちょっと自宅へ来てくださいッ。竹の野郎が、また酔っぱらって来て」