Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate
六
そこで田丸氏、願いというのはほかではない。貴藩の手において、このチョビ安の両親をさがし出してはくださらぬか」
六
「同じ伊賀なれば、さだめし、チョビ安の両親を知る者も、ないとはかぎらぬ。藩中に広く手をまわして、おたずねくださらば、思わぬ手がかりもつくであろうが」
作阿弥の言葉に、主水正はおどろいた眼をチョビ安へむけて、
「ホホウ、このお児は、伊賀の者か。ハッハッハッ、そう言えば、道理で、眉宇の間に、年少ながらも、人を人とも思わぬ伊賀魂が、現われておるわい。イヤ、あらそわれんものじゃ」
何を思ったかチョビ安は、それを聞くと、グイと小さな胡坐をかいて、
「ヘッ、笑わかしゃがらア。お爺ちゃんを引っぱり出してえもんだから、急に、おいらにまでお世辞を使ってやがる。ウフッ、その手にはのらねえよ」
主水正は図星をさされて、苦笑の顔をツルリとなでながら、
「イヤ、どうも、辛辣なものですナ。これ、チョビ安どの……同じ伊賀の者と聞いて、なんだか急に、なつかしゅうなったワ」
すると、何事かを決心したらしい作阿弥は、クルリと主水正へ膝を向け変えて、
「御相談がござる。貴殿の手で、このチョビ安の父母をさがし出してやろうと約束してくだされば、この作阿弥、ただちに長屋を出て、御用にあいたつよう粉骨砕身いたすでござろう」