Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate
四
「もとより、そのお考えなればこそ、今まで種々大事件が出来いたしましても、なにごともお耳に入れず、無言の頑張り合いをつづけてきたのでございますが、明日こそは丹波を斬って、源三郎様が道場の当主にお直りになろうという瀬戸際……どうしても先方では、判定がなくては立ちあいせぬと申しておりますので、ホンの型だけ、お顔をお出しくださるだけで結構なのでございますが」
「真剣の果し合いに、判定も何もあるものか」
「もちろんでございます。そこがソノ、峰丹波の逃げ道でございまして、立ちあいなくしては、他流とはいっさい仕合いせぬというのが不知火十方流の条規だと申したてて、一寸のばしに、逃げを張っておりますわけ。殿様がお立ちあいくださらば、丹波めは、仕合いを忌避する口実がなくなりますので、なにとぞ源三郎様のために、御承諾くださいますよう……殿、まッ、このとおり、爺からもお願いいたしまする」
不審顔の対馬守、
「それにしても、なぜその審判役を、余に持ってまいったか、それがわからぬ」
「それは、その、自分よりも、また、源三郎様よりも、腕の立つお人の立ちあいがなければ……という、丹波の持ち出した条件なので」