Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate
四
むかしは実際にあったのです。この人柱ということが。
もっとも、確かな史実が残っているわけではないが、各地方のいろいろな伝説や口碑で、事実、人ばしらのことがおこなわれたと信ずべき節があるのです。
大建築や大土木工事の場合に、あるいは土台をかためるために、あるいは、迷信から来て神の意を安んじようという心から、生きた人間を柱の根へ打ちこんだり、橋杭をだかせたまま河へ沈めたりする……これを人柱という。
なかでも、有名なのは――。
「雉子もなかずば射たれまい」の長柄川の故事で、これは誰でも知っていますが。
弘仁のころとか、長柄川に橋をかけようという大工事です。何千という人夫、大工を使い、幾万の費用をつぎこんでも、濁流とうとうと渦まいて、水の力はおさえるべくもありません。さかまく水勢をながめて、拱手傍観のありさま。
橋はいつできるかわからない。
赤手空拳の人間力と、自然とのたたかい――あふれんばかりの大河をはさんで、木材や石をかついだ烏帽子水干の人たちが、蟻のように右往左往する場面を想像してください。
すると……。
誰いうとなく、水神に人柱をささげねば、橋はとうていかかりっこないという噂が、両岸の群集のあいだにとんだのです。