Classici giapponesi con furigana
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たんげさぜん
丹下左膳
林 不忘
Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 196.229 caratteri · 389 schermate
二
「えらい! さすがは天下の八代様。これなる越前も、愚楽も、まず、そこらのところとにらんでおります」
二
これより先。この壺をあけて、中に、あるべき古図のないことを知ったとき、越前守は、一度は驚き、失望もしたが、たちまち、何か思い当たったことがあるらしく、
「ハハア、そうか」
と、言った……。
そしてまた。
愚楽老人も、さっき自分の部屋で、壺の中がからっぽと聞いて、しばらく考えたのち、これも同じように、何か考えがあるとみえて、
「ハハア、そうか」
とうなずいたが……。
馬鹿な人間の考えることは、たいがい同じようなものだが、知者の知恵も、また似たようなもの。
この天下の知恵者が二人まで、ハハア、そうかと、自信ありげにほくそえんだのですから、まだ悲観するのは早い。秘密の地図は、壺のどこかにかくされてあるのだろうけれど。
これを言いかえれば、柳生家初代の殿様もまた、相当の知恵者だったということになる。
すると、です。
今。
じっと考えていらっしった八代将軍吉宗公、ニッコリ微笑をお洩らしになったかと思うと、
「ハハア、そうか」
まるで口まねだ。
と同時に、手にしていた壺をキッと見すえた吉宗、